歯磨きは予防と治療
歯を磨かない人はいません。総入れ歯の人でも義歯は洗います。いとう歯科では歯科医師と歯科衛生士が役割を分担しながら歯を削らないためにブラッシングを歯科治療方法の一種として積極的に取り入れています。①歯周病のバイオフィルムを破壊する。②隣接面や金属とセメントの間など細菌の溜まりやすい所を掻き出して、酸性のPHを中性にする。 ③特定の薬剤を歯ブラシにつけて患部にもっていく。(リテーナーを併用すると効果が著効) こうした予防と治療をいっぺんにできるのが正しいブラッシングです。私どもの診療室では自動ブラッシング器ともいうべきエアフローを用いて皆さんの歯をブラッシングしております。
いとう歯科オリジナル歯ブラシ assist アシスト
成人向けの補助歯ブラシ。ヘッドの小ささに注目。小回りがきき、1歯づつしっかりと磨ける。通常の歯ブラシに比べて、6割ぐらいの大きさの、小さいヘッドになっています。すみずみまで磨くために、メインの大きな歯ブラシの後、局所的に磨きにくい所専用に使って下さい。
ここは、唾液腺があるので、歯石の溜まりやすい所です。口を中開きにして、歯冠からヘッドを外さないように、細かく磨いてゆきましょう。
アシストを使った歯磨きのコツ
3つの面
歯の形は立体的です。歯ブラシの毛先が歯面に直角に当らないと効率よく磨けません。歯を縦に3つの面に割けて磨きましょう。立てて磨いていくにあたって、正面だけではなく、左右の角度の面にも合わせてゆきます。3つの面に分かれる感覚で磨いてゆきましょう。
磨く順番
磨く順番を決めておかないと毎日磨かない所が出現したり、しなかったり・・・・
表の右上→上前歯→左上 裏の左上→上前歯→右上
表の右下→下前歯→左下 裏の左下→下前歯→右下 など順番を決めて磨き忘れのないようにしましょう。意識してないと癖で、あっちこっち磨いてしまう。歯磨きは、習慣なので、磨く順番をつける癖をつけておく。
歯の角度に合わせましょう
歯は一本一本生えている角度が違います。鏡を見てはの角度に合わせて磨きましょう。重なってる前歯を縦磨きする時は、鏡を見て直立方向に合わせて角度をつけましょう。
口の開け方
奥歯を磨くときは、口を大きく開けずに半開きにし、磨く方へ下顎を動かして隙間をつくる。上の頬側面の磨き方。顎を作業側にズラス事によって、ヘッドの動くスペースが生まれます。
ワンタフト
磨きずらい奥歯、歯並びの悪い部分など、ピンポイントで届いてスッキリ。歯と歯の間に差し込むようにして、食べカスを除去したり、歯と歯肉のきわを、なでるように沿わせて、プラークを除去したりと、難しい場所に使います。普段の歯ブラシにプラスして、お使い下さい。いとう歯科では、かぶせ物には、ワンタフトの歯ブラシの直径の形状の先端に合わせて、あらかじめ、技工士さんが設計してあるので、非常に清掃がしやすくなっております。下の写真がその例です。
ピセラ
ピセラは顎の小さい女性や永久歯萌出途中の10代の方に適した歯ブラシです。
先端集中毛・・・先端のワンタフト形状で最後臼歯の奥や歯と歯の間にも毛束が入り込むため磨きやすい。
段差植毛・・・短い毛が歯面を刷掃。長い毛が歯間部まで刷掃。
4列植毛・・・萌出途中の歯冠長の短いを磨く際にもブラシが歯面に安定して当たります。咬合面と頬側面または舌側面を同時にかぶせるように磨くことも可能です。
たて磨きによる叢生部位の磨き方
先端の突部を立てて、重なっている歯に当てていきます。突部が重なりの磨きにくい部分に、ちょうど合うようにしましょう。横にすると合いません。
横磨きでは歯列のカーブに合いやすい
先端の突起部が当たることにより、奥歯の歯まで一面に毛先が当たります。細かく20回くらい振動させるくらいの気持ちで。
自分が見えづらい上顎前歯の磨き方
上の前歯のウラを磨く時は、突起部と後ろの角を当てる感覚で磨きましょう。真ん中の毛は浮く形となります。洗面所の鏡に接近するとハネが飛んで汚れますよ。
悪い例
せっかく歯列と歯ブラシの毛列が合っていても、このように長いストロークで動かすと、細かい所が全く磨けず、歯の凸面ばかり並んでこすれるだけになったり、歯の根元が削れてしみてきたりします。